子どもへの英語の声かけ、「Don’t」ばかりだった私が言葉の選択肢を増やした話

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子どもに英語で声をかけようと思った私は、最初「Don’t」をよく使っていました。

家の中を走っていたら、「Don’t run!」。

危険なものに手を伸ばしたら、「Don’t touch it!」。

日本語で普段使っている「ダメ」「〜しないで」が、そのまま英語になっていたんだと思います。

でも、英語で子どもとやり取りするうちに、あることに気づきました。

子どもは、私が日常的に使っている英語も聞いている。だったら、私はどんな言葉を子どもに聞かせたいんだろう?

あられぽ

そう考えるようになってから、Don’tを使わないようにするのではなく、その場面でほかにどんな言い方ができるのかを考えるようになりました。

「Don’t run!」と言ってしまったあとに、他の言葉で言い直してみる。

そんなことを繰り返しているうちに、1年以上前には考えもしなかった「子どもとやり取りを続けるための言葉」も、自分の口から出てくるようになっていました。

この変化には、自分でもちょっと驚いています。

そして、この経験は、英語の声かけだけでなく、「できない」で終わらずに、「どうしたらできるかな?」と考えることにもつながっていきました。

この記事では、英語が得意ではない私が、子どもへの英語の声かけでの悩み、子どもとの毎日のやり取りの中で、英語の「言葉の選択肢」を増やしていった過程を書いてみます。

目次

子どもへの英語の声かけが「Don’t」ばかりだった

英語が苦手だった私はまず、おうち英語を始めてから少しずつ英語を口にするようになっていきました。

最初は「独り言英語がいい」と聞いて、子どもと遊びながら目の前の物の名前を言ってみたり、家事をしながら自分の知っていることを英語にしてみたり、頭の中に浮かんだことを英語にしてみることから始めていきました。

あられぽ

「これって英語でなんて言うんだろう?」と、考えながら実際に口に出すまでに時間がかかるので、それだけでも結構大変でしたが、続けていくうちに、だんだんとできるようになっていきました。

そしているうちに、子どもとのやり取りでも英語を使うことが増えていったんですが、ある日、「私、子どもに注意しているときばっかり英語が出てくる…。」ということに気づきました。

「走らない!」
「触らない!」
「ダメ!」

子どもとの生活って、褒める場面だけではないんですよね。

もちろん、「Great!」「Wonderful!」「Amazing!」といった言葉も使います。

でも、子どもが家の中を走る、危ないものを触る、やってほしくないことをする、兄弟げんかをする。

実際の生活ではそれだけでは全く足りず、私が知っている英語が急に少なくなり、日本語でいつも使っていた言葉が、そのまま英語になって出てきます。

「走らないで」だから「Don’t run!」。

日本語を英語にしているだけなので、ある意味では当たり前ですよね。それに最初は、まず口に出すことが何よりも大事なので、それでいいと思っていました。

でも、英語で子どもとやり取りする時間が増えるにつれて、「私が子どもに聞かせたい英語って、これだけだったっけ?」そんなふうに考えるようになったんです。

「Don’t run!」が間違っていると思ったわけではありませんし、「Don’tを使わないようにしよう」と決めたわけではありません。

ただ、英語が苦手だった私にとって、子どもに何かをしてほしくないときの英語のほとんどが「Don’t」に偏っていた、つまりこれは、自分の中に持っている言葉が少ないんだと気づくきっかけになりました。

そこから、「この場面、ほかにどんな言い方ができるかな?」と考えるようになっていきました。

「Don’t」を他の言葉に言いかえて、使える言葉を増やしてみた

本当に危ないときには、今でも「Don’t」を使います。

日本語でも同じですよね。

「走らないでね」と伝えるときと、危険な場面で「危ない!走らないで!」と、とっさに止めるときでは、言葉の役割が違います。

そこでまず、言ったあとに言い直すことから始めました。

たとえば、子どもが家の中を走っていたら、反射的に、「Don’t run!」と言ってしまう。

あ、と思ったら、「Don’t」を他の言葉に言いかえて考えてみる。

例えば、「走らないで!」ではなく、「歩いてくれる?」「歩ける?」と、言ってみるようにしました。

それをまた英語で考えて、今度は、「Can you walk?」と言い直して伝えてみる。

さらに、「Like this.」と言いながら、自分で歩いて見せながら、「Let’s walk!」と伝えて一緒に歩く。

あられぽ

最初から自然に出てきたわけではありません。むしろ、最初は日本語の癖で「Don’t」が先に出てしまうので、出てしまったあとで考えて言い直す、それを何度も繰り返しました。

慣れてくると、「Do you want to walk?」と、「歩くのはどう?」と聞いてみることも増え、自分の中の英語の選択肢も徐々に増えていきました。

最初は、Don’t run!しか出てこなかった。

そこから、

Can you walk?
Let’s walk!
Do you want to walk?

と段階的に増えていく。

「正しい言い方を一度にたくさん覚える」というよりは、自分の生活の中で実際に必要になった言葉を、ひとつずつ増やしていく。

私の場合は、そんなやり方でした。

言葉が増えると「いつ、どの言葉を使うか」も変わってきた

実際の場面で、少しずつ言えることが増えていくと、

私は何を伝えたいんだろう?
子どもにはどうしてほしいんだろう?
今は注意したい?それとも、本当に止めたい?

と、その場面によってどの言葉を使うか、自分が使いたい言葉を選べるようになっていきました。

例えば、子どもが困っているなら、すぐに答えを教えるのではなく、「How can we do it?」と一緒に考えてみる。

そんなふうに、同じ「子どもに声をかける」という場面でも、目的によって言葉を変えられるようになってきました。

もちろん、毎回うまくできるわけではありませんし、今でも余裕がなければ、短い言葉や日本語で注意することもあります。

それでも、少しずつ私の中に、

「止める」
「お願いする」
「一緒にやる」
「理由を聞く」
「一緒に考える」

という、いくつかの選択肢が増えてきました。

「今、この場面ではどんな言葉を使おう?」と考えられるようになったことは、私にとって大きな変化でした。

全ての声かけをポジティブな言葉にする必要はない

おうち英語をしていると、「子どもにはできるだけポジティブな言葉を使ったほうがいい」と考えることもあると思います。

あられぽ

私も「できるだけDon’tを使わないほうがいいのかな?」と思った時期もありました。でも、今はそこまで考えていません。

たとえば、道路に飛び出しそうになったり、本当に危ないことをしていたりするなら、そんな悠長なことを言っていられないので「危ない!」「Stop!」と、とっさに止めます。

日本語でも、「走らないでね」と、「危ない!走らないで!」では、言葉の使い方が違うように、英語も同じなんだと思えるようになりました。

私が使いたい、私に必要な言葉を増やしていく。

そうすると、「今はどの言葉が合うかな?」と考えられるようになり、別の言葉も使えるようになっていきました。

だんだん子どもの様子に合わせて言葉を選べるように

そして、この変化は、下の子とのやり取りでも感じるようになりました。

イヤイヤ期のころは、「自分でやる!」と言うことが多かったので、今では、「Do you want to do it by yourself?」と声をかけることがあります。

「自分でやりたい?」と聞いてみる感じです。

自分でやってみて、できたときには、

You can do it!
You did it!

と伝える。

逆に、うまくできなくてイライラしているときには、

Can you take a deep breath?
How can we do it?
Do you need a hand?

と声をかけることも増えました。

以前の私だったら、「時間がないからママがやるね」と日本語で言って終わっていたかもしれません。

でも今は、子どもが困っているなら、一緒に考える。

「深呼吸してみる?」
「どうしたらできるかな?」
「手伝おうか?」

そんなふうに、子どもの様子に合わせて言葉を選ぶことも増えてきいきました。

もちろん、英語がペラペラになったわけではありませんが、これも、私にとっては大きな変化でした。

1年以上続けたら、子どもと一緒に考える英語が増えてきた

繰り返しているうちに、英語で子どもに声をかけること自体にも慣れてきました。

そして、1年以上続けていると、以前の私なら思いつかなかったような言葉も、出てくるようになりました。

「Why do you want to run?」と理由を聞けるようになった

たとえば、子どもが走っていたとき。

最近は、「Why do you want to run?」と、どうして走りたいのか聞いてみることがあります。

「走っちゃダメ」と伝えるだけではなく、「どうして走りたいの?」「何か理由があるのかな?」と、子どもの気持ちにも目を向けられるようになってきました。

あられぽ

もちろん、毎回こんなふうに言えるわけではありません。でも、以前はそこから先の言葉がなかった。今は、そこからもう一言、別の言葉を足せることが増えてきました。

「What should we do?」と一緒に考える

さらに最近は、「What should we do?」と、一緒に考えるような言葉も使うようになりました。

答えを私が決めるのではなく、「どうしようか?」「どうしたらいいかな?」と、一緒に考えるイメージです。

もちろん、英語で何でも説明できるわけではありません。

それでも、子どもとの会話を続けるための言葉を使えるようになっていったことが、私にとって大きな成長でした。

言いたいことが出てこない時はその場で一緒に調べる

英語で子どもに声をかけるようになって、「これって英語でなんて言うんだろう」「意味は知っているけど、どうやって発音するんだろう?」と考えることも増えていきました。

言いたいことが、咄嗟に英語で出てこない。そんな時私は、その場で子どもと一緒に調べることが多いです。

調べて、発音を聞いて、真似してみる。

分からないことがある度に、繰り返していきました。

こうして何度も考えているうちに、「私って、普段こんな言葉を使ってるんだなぁ。」と、別のことにも気づくようになりました。

「英語」を通じて、自分が使う日本語への意識も変わった

今までは、毎日当たり前のように「日本語」を使って生活していたので、自分が普段どんな言葉を使っているのか、意識することはありませんでした。

ですが、「ダメ」「走らないで」「早くして」「ちゃんとして」。

こういった言葉を使うたびに「これって英語でなんて言いかえられるんだろう?」、同時に「私、こういう言葉をよく使ってるんだな」と、普段自分が使っている日本語を意識するきっかけになりました。

子育てをしていく中で、何でも優しく言えばいいというわけでもありません。

ただ、英語で子どもとのやり取りをしていると、自分が当たり前に口にしている「日本語」について考えたり、意識することが増えていきました。

余裕がないから、で終わりたくなかった

そして、もうひとつ。

英語を使うようになって、「私、子どもに注意してばっかりじゃん…。」そんなふうに感じた時期もありました。

子どもとの生活には、注意したり、困ったり、イライラしたりする場面も多くあります。

特に、私自身に時間の余裕がない時には、ほとんどの英語が「Don’t」になってしまって、「英語で子どもに話すの、やめたほうがいいのかな」そんな気持ちになったこともあります。

でも、そこで終わりにはしませんでした。

子どもに英語で声をかけて反応があったり、英語での言葉の選択肢が増えていくたびに「じゃあ、どうしたらできるようになるんだろう?」「できるようになりたい!」という気持ちが、少しずつ強くなっていったんです。

子どもに聞かせるなら、自分が好きな言葉を使いたい

英語と日本語を使う日々の中で私は、「どんな言葉を子どもに聞かせたいんだろう?」と考えるようになっていきました。

自分が普段どんな言葉を使っているのか。子どもにどんな言葉を聞かせたいのか。そして気づけば、「これって英語でなんて言う?」から、「ほかに、どんな言い方ができる?どう伝えたい」に変わっていきました。

あられぽ

私の中では、「日本語を英語に言い換えてみる」という小さな習慣が、自分にとっての言葉の選択肢につながっていったんだと思います。

そして、英語で子どもに声をかけることが、「英語を覚えるということは、単に英単語やフレーズを増やすことだけではないんだな。」そんなことまで考えるきっかけとなり、私自身の考え方や子どもとの接し方にも影響していきました。

「できない」ではなく、「どうしたらできる?」と考える

英語で言いたいことが言えない。だったら、「どうしたらできるようになるのかな?」と考えてみる。

子どもとのやり取りでも、同じです。

「できない」と思ったときに、「この子には無理なのかな」と、そこで終わらせるのではなく、「じゃあ、どうしたらできるのかな?」と考えてみる。

たとえば、子どもが中々英語を話さないなと感じた時には、「どうしたら話したくなるかな?」と考えてみる。

好きなものを使ってみたり、子どもが興味を持っていることを英語にしてみたり、親子で一緒に楽しめるものを探してみる。

「こうなってほしい」と求めるのではなく、「やりたくなる場面をどう作るか」。

答えは、すぐに見つからないこともあります。

それでも、「できない」で終わらずに、次にできることを考える。そんなふうに考えられるようになりました。

うまくいかなければ、一度休んでもいい

もちろん、何をやってもすぐにうまくいくわけではありません。

むしろ、おうち英語を続けていると、「これ、全然うまくいかない…」と思うこともあります。

そんなときは、続けることだけが正解ではないと思っています。

「苦手なのかな」「やっぱり無理なのかな」と決めつけるのではなく、「今やっている方法が合っていないのかも?」「今じゃないのかも?」と一旦考えてみる。

別の方法を試してもいい、親がしんどいなら、少し力を抜いて一度休んでもいい、私はそう思っています。

子どもに見せたい姿は、まず私がやってみる

「どうしたらできるかな?」と考えるようになってから、もうひとつ意識するようになったことがあります。

それは、子どもにやってほしいことは、まず私がやってみること。

「お片づけしてね」と言うなら、私も一緒に片づける。「Can you walk, please?」と言うだけではなく、私自身も一緒に歩いてみる。

もちろん、毎回できるわけではありませんし、うまくいかないなと感じることもあります。

でも、まずはできそうなことから1つ試してみる、やらせるんじゃなくて、私自身がやってみせる。

そう考えていく中で、私は「子どもに何を言うか」だけではなく、「自分のどんな姿を見せているか」も考えられるようになりました。

親だってわからないことや失敗はある

「親だってわからないことや失敗はある」

これは、子どもに見せたい姿を考えるようになって、もうひとつ思うようになったことです。

それは、親だってわからないことがあっていい。ということです。

私は英語が得意なママではありません。

子どもに英語で声をかけていても、「これって英語でなんて言うんだろう?」と、わからなくなることは今でもたくさんあります。

そんなときは、無理に知ったふりをせず、「I don’t know. Let me check!」と言って調べます。

あとから「この言い方のほうがよかったかも」と気づくこともありますが、それならそれでいい。

そんな姿も、子どもに見せていけたらいいなと思っています。

「どうしたらできる?」と一緒に考えられる親子でいたい

おうち英語も、子育ても、私自身の英語も、まだまだ試行錯誤の途中です。

でも、「できない」で終わるのではなく、「じゃあ、どうしたらできるかな?」と、一緒に考えられる親子でいたいと思っています。

大人だって、いつも前向きに考えられるわけではないけれど、「できない」ことがあっても、それで終わりじゃないんだよ。他にもやり方が見つかるかもしれないよ。と、子どもにも知っていてほしいなと思っています。

まとめ|言葉が増えると、選べる言葉も増えていく

最初の私は、子どもに英語で声をかけるとき、「Don’t run!」「Don’t touch it!」のように、「Don’t」ばかり使っていました。

でも「ほかにどんな言い方ができるかな?」と考えられるようになってからは、

「Can you walk?」
「Let’s walk!」
「Do you want to walk?」

そして、

「Why do you want to run?」
「What should we do?」

と、少しずつ使える言葉が増えていきました。

決して「Don’t」が悪いわけではありません。

本当に危ないときには、今でも使います。

ただ、考え方が変わり言葉の選択肢も増えたことで「どの言葉を使おうかな?」と、選べるようになっていった。これは、私にとって大きな変化でした。

そして、選べる言葉が増えたことで、「私は普段、子どもにどんな言葉を使っているんだろう?」「私は、どんな言葉を子どもに聞かせたいんだろう?」と考える機会も増えました。

おうち英語を通して、私自身の考え方や子どもへの接し方も、変えてもらったような気がしています。

これからも、うまくいかないことはたくさんあると思います。

それでも、わからないことがあれば、「Let me check!」と一緒に調べてみる。「できない」と思ったときには、「どうしたらできるかな?」と考えてみる。

やり方を変えてみる。必要なら、いったん休んでみる。

こんな感じで、子どもと一緒に考えながら、一緒に成長していきたいと思います。


あられぽの里では、こんなことを書いています

このブログでは、

「英語が苦手なママでもできる、おうち英語」

をテーマに、

  • おうち英語の始め方
  • 英語を続けるための工夫
  • 絵本や多読などの取り組み
  • 子どもたちの成長記録
  • 私自身の英語の学び直し

など、実際にわが家でやってきたことを発信しています。

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