遮光眼鏡(メガネ・レンズ)って何?
遮光眼鏡の特徴や種類サングラスの違いは?
遮光眼鏡のメリットやデメリットは?
こんにちは、アラレぽです!
こんばんは、あるぴーです!
この記事では、
- 遮光眼鏡の特徴と種類
- 遮光眼鏡とサングラスの違い
- 遮光眼鏡のメリットとデメリット
について紹介しています!
あなたは遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)を知っていますか?
遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)は、遮光メガネ・遮光レンズと呼ばれることもある、優れた機能を持つレンズのことです。
遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)は、まぶしい光をカットしつつも暗くなりすぎず、コントラスト(明るい部分と暗い部分の差)を高めてくれる特殊な機能を眼鏡です。
「遮光メガネ」や「遮光レンズ」と呼ばれることもあり、サングラスとは少し機能が異なります!
最近は春から夏にかけて、まぶしさや日焼け防止、ファッションとしてサングラスをかける人が増えてきています。
その影響もあり、サングラスやレンズの種類も豊富です。
でも実際のところ「遮光眼鏡とサングラスの違いって何?」と、疑問を持っている方も多いと思います!
そこで今回は、遮光眼鏡の特徴や種類、サングラスとの違いについて分かりやすくまとめました。
それでは早速、遮光眼鏡の特徴と種類についてご紹介します。
遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)って何?
遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)は、遮光メガネ・遮光レンズと呼ばれることもある、優れた機能を持つレンズのことです。
遮光眼鏡(しゃこうがんきょう)とは?
遮光眼鏡はまぶしさの要因となる500nm(ナノメートル)以下の短波長光(紫外線+青色光線)を効果的にカットし、それ以外の光を出来るだけ多く通すよう作られた特殊カラーフィルターレンズです。
出典元:遮光眼鏡とは | EyeLife (遮光眼鏡) : 東海光学株式会社
遮光眼鏡(遮光レンズ)の特徴は3つ
遮光眼鏡の特徴は大きく3つあります。
遮光眼鏡の特徴3つ
- 医学的に人がまぶしいと感じる光をカット
- サングラスのように暗くなりすぎない
- コントラスト(明るい部分と暗い部分の差)を高めてくれる
普通のサングラスは、まぶしさを抑える為どうしても濃いカラーレンズとなり暗さを感じてしまいます。
しかし遮光眼鏡は、医学的に人がまぶしいと感じやすい光のみをカットしてくれるんですね。
紫外線はもちろん、地面やレンズに反射する光、眼鏡の隙間から差し込む紫外線や光もカットしてくれます。
また、コントラストを高めてくれる(明るい部分と暗い部分の差を感じないレンズになっているのも大きな特徴です。
網膜色素変性症の自分は明順応や暗順応(明るいところから急に暗くなったり、またその逆)が上手くできず、夜盲症(くらいところが見えない)の症状もあるので、こういった特殊機能はかなり助かりますね!
遮光眼鏡の種類は大きく2種類
遮光眼鏡の種類は大きく2種類あります。
遮光眼鏡の種類は2種類
- 医療用遮光眼鏡
- 作業用遮光眼鏡
医療用遮光眼鏡と作業用遮光眼鏡は、使用する場面が大きく異なるので、それぞれ詳しく紹介しますね!
1.医療用遮光眼鏡
1つ目は、医療用遮光眼鏡(医療用フィルターレンズ)です。
医療用遮光眼鏡は、まぶしさを感じる全ての人におすすめですよ!
外出中まぶしさを感じる場合はもちろん、カラーによっては夜間反射する光などにも有効で、用途も様々です。
注目すべきは、まぶしさ以外の光は多く通すよう作られているところ。
目に有害と言われる紫外線(UV)もカットはもちろん、選んだレンズによっては家の中でも外でも安心して利用できるのが大きな特徴です!
特に、まぶしさや見えにくさを感じやすい、
眼疾患(視神経疾患)を患っている方に有効な眼鏡
でもあります。
医療用はまぶしさを強く感じる人におすすめ
医療用遮光眼鏡は、まぶしさを強く感じる人、特に下記のような病気や症状のある方にとっては必須アイテムですね!
- 網膜色素変性症
- 糖尿病網膜症
- 黄斑変性症
- 緑内障
- 白内障
- 羞明(しゅうめい)
- 視覚過敏(光過敏)
- 光覚障害
- 夜盲症
- 網膜や視神経疾患
- 視野狭窄
- その他レーシックや白内障の手術後など
2.作業用遮光眼鏡
2つ目は、作業用遮光眼鏡(保護メガネ、安全眼鏡、溶接用遮光眼鏡など)です。
作業用遮光眼鏡は、目に有害な紫外線はもちろん、赤外線、可視光、レーザー光など、主に作業者の目を守るための眼鏡ですね!
作業現場で使用することがほとんどなため、溶接などの作業がない場合、日常的に使われることは少ないです。
医療用遮光眼鏡とはフレームの形状が大きく異なり、レンズの種類も、作業内容によって様々です。
レンズの強度も高く簡単には破損しないところも、医療用遮光眼鏡とは大きく異なります。
金属をつなぎ合わせる溶接作業によって発生する光は、白内障や網膜火傷などといった目の病気を引き起こす原因にもなる為、作業時の遮光眼鏡は必須です
ということでここからは、
日常的に多くの方が利用している
「医療用遮光眼鏡」や「サングラス」
についてご紹介しますね!
それでは早速、遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違いについてご説明します。
遮光眼鏡とサングラスとの違いは大きく3つ
遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違いは、大きく3つあります。
遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違い
- まぶしさのみカットで暗くならない
- 遮光眼鏡は性能と品質が高い
- 補装具購入費補助を受けられる
1.まぶしさのみカットで暗くならない
遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違い1つ目は、まぶしさのみカットで暗くならないところです。
それぞれの特徴を表にまとめるとこんな感じです↓
遮光眼鏡は先程述べた通り、まぶしさの原因となる光のみを効率よくカットする眼鏡です。
サングラスと大きく異なる点はやはり、まぶしさを軽減しつつもレンズが暗くならないところですね。
ただし、目を保護するのが1番の目的になるので、サングラスよりもおしゃれ感は少ないです。
サングラスは一般的に、まぶしさを抑えたり紫外線をカットしてくれる眼鏡です。
最近ではコントラストを調整できる、調光レンズや偏光レンズといった、高機能なサングラスもありますね!
特徴として、おしゃれなフレームも多いのでファッションとしても取り入れやすい反面、レンズ自体が暗くなってしまうものが多いです。
2.遮光眼鏡は性能と品質が高い
遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違い2つ目は、サングラスより性能と品質が高いところです。
サングラスと大きく異なるのは、
- どんな光が眩しいか
- どのレンズ色が見やすいか
- 希望レンズの色や濃度
- どんな場面で使用するか
- 屋内外兼用か
など、遮光眼鏡の専門家に相談しながら眼鏡を作れるところですね。
性能と品質が高く、自分にピッタリのレンズを作れるところがサングラスとの大きな違いです!
光によるまぶしさだけでなく、1人1人の症状や目の状態、使用シーンに合った最適なレンズにカスタマイズできるのが、サングラスとは似て異なる遮光眼鏡の魅力ですよね!
3.補装具購入費補助を受けられる
遮光眼鏡(医療用)とサングラスの違い3つ目は、補装具購入費補助を受けられるところです。
遮光眼鏡は、
視覚障害者が受けられる公的補助対象補装具
に分類されます。
つまり、障害者手帳を持っていると場合、金額の一部が助成される(補助を受けられる)ので、その分遮光眼鏡を安く作ることが可能です。
補装具購入費補助の申請手順などは、各自治体によって異なるので、お住まいの地域の役所などで聞いてみてくださいね。
ちなみ「難病を患っているけど障害者手帳を持っていない」といった場合でも、1人1人の身体状況に応じて必要性と判定された場合は、補装具費の申請は可能ですよ!
ただし、障害者手帳を持っていないと支給されない場合もあるそうですので、ご注意ください!
なお、難病患者等による補装具費の申請については、全ての種目において可能であるが、補装具費支給意見書や身体障害者更生相談所等を通じ、個々の身体状況等に応じて必要性を判定した結果、支給されない場合もあるということを難病患者等に十分に理解してもらうことも必要である。
出典元:厚生労働省発表Q&A~障害福祉事業者専用~|補装具関連
投稿日:2013年3月15日 更新日:2020年9月23日
それでは続いて、遮光眼鏡のメリットとデメリットについてご紹介します。
遮光眼鏡のメリットとデメリット
遮光眼鏡(医療用)のメリットとデメリットは下記のとおりです。
上記を見てもわかる通り、遮光眼鏡(医療用)は目を保護する目的としてはメリットも多く、どんな眼鏡よりも効果が高い眼鏡です。
しかし実際には、遮光眼鏡をつけていない方もいらっしゃるんですよね。
その中でも気になるのが、
- サングラスよりも見た目が気になる
- 遮光眼鏡によって色覚異常が生じる場合がある
という点です。
デメリット①見た目が気になる
デメリットの1つ目は、サングラスよりも見た目が気になるという点です。
実は自分も遮光眼鏡は使っていません!
理由はやはり、サングラスとは大きく異なる「見た目」ですね。
遮光眼鏡はまぶしさを抑えるため、様々な角度からの光を遮断する必要があります。
その為、どうしても太いフレームで、レンズ部分を覆わなければならないんですよね。
目に直接受ける光だけでなく、地面に反射する光なども遮断する必要があるので仕方がないのですが、
「日常的に使うものだからこそ見た目は重要」
と考える人も多いようです。
遮光眼鏡の見た目によって、もの珍しい視線を感じたり、子供の頃いじめられたり、といった体験談も良く聞きますね。
見えずらいからこそ目を保護するのは大切です。
しかし、逆にストレスを抱えてしまったり、なにかしらの問題が出てくる場合もあるので、実際に使うかどうかは慎重に決める必要がありますね。
デメリット②色覚異常が生じる場合がある
デメリットの2つ目は、遮光眼鏡によって色覚異常が生じる場合があるという点です。
【目的】
遮光眼鏡は羞明に対する補助具として、広く使用されているが、信号の色が見えにくい、食べ物の鮮度が分かりにくいなど、遮光眼鏡装用による色覚異常が、日常生活の不便さの一因となっている場合がある。本研究では、正常被験者と色覚異常を認めない網膜色素変性症患者に、遮光眼鏡装用下でパネルD15テストを行い、遮光眼鏡によって生じる色覚異常について検討を行った。【結果】
視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集|第18回視覚障害リハビリテーション研究発表大会|遮光眼鏡によって生じる色覚異常
正常被験者では、YG(東海光学)で5名中5名、BRとOBでは5名中4名、FRで5名中1名がfail(3型)を示したが、その他の遮光眼鏡は5名全員がpassを示した。
一方、網膜色素変性症患者では、YG(東海光学)、BR、OBで4名中4名、FRで4名中2名、YEでは4名中2名がfail(3型)を示し、その他の遮光眼鏡では4名中全員がpassを示した。
上記の研究や文献を簡単にまとめるとこんな感じ↓
- 遮光眼鏡は人がまぶしいと感じやすい光のみを効率よく軽減できる優秀な補装具
- 便利な反面レンズの色によっては日常生活の不便さに繋がる可能性がある
- 信号の色が見えにくい
- 食べ物の鮮度が分かりにくいなど
つまり、人によってレンズの色と相性が合わない場合、日常生活に影響が出ることもある、とのこと。
信号の色が見えずらくなってしまうのは、かなり危険ですし困りますよね。
この2つのデメリットを回避するには、やはり実際に眼鏡をつけてから判断する事が大切です。
私も最近、新しいサングラスを新調(夫に買ってもらいました)が、思っていた感じと実際かけた感じは全く違いましたよ!
最終的には好きなフレームに、度付き+紫外線カット+カラーレンズを入れ、カスタマイズしたサングラスにしました!
本当は室内外兼用が欲しかったのですが、自宅では紫外線&ブルーライトカットを使っているので最終的に外出用に!
やはり眼鏡は実際に装着してみて、レンズのカラーや見た目も納得でき、自分の目が最も楽なレンズ(眼鏡)を選ぶのがおすすめですね!自分が快適なのが1番!
それでは最後に、眼鏡やサングラスを選ぶ際の注意点をご紹介します。
遮光眼鏡やサングラスを選ぶ際の注意点
遮光眼鏡やサングラスを選ぶ際の注意点は、必ず紫外線カット(UVカット)機能がついているものを選ぶことです。
遮光眼鏡やサングラスは、紫外線対策の必需品でもありますよね!
今はワンコインでもサングラスが買える時代なので、ファッションとしても身近に感じますね!
でも実は、紫外線カット(UVカット)機能の付いていないサングラスは、逆に目へのダメージを強く受けることもあるので注意必須なんです。
紫外線カット機能がない場合は逆効果!
例えば、人気のブラウンやブラックなどの暗めカラーレンズ。
紫外線対策には、色の薄いカラーレンズよりも効果がありそうですよね。
でも、紫外線カット(UVカット)機能がついていない場合、逆に目を傷める可能性が高まります。
というのも、人間は暗い所で目の瞳孔が開きやすくなる性質があるんですよね。
つまり、もし紫外線カット(UVカット)機能がついていない暗めカラーの眼鏡やサングラスをかけている場合、
目の瞳孔が開き通常よりも目にダメージを受ける
ことになるんです。
特にブラウンやブラックなど、色の濃い(暗い)サングラスほどダメージは大きくなります。
さらに厄介なのは、そのダメージが目に見えないこと。
そしてダメージは知らない間にどんどん蓄積され、目の不調や病気を発症することもあるんですよね(汗)
たしかに、紫外線カット(UVカット)機能なしのブラックカラーレンズでも、その場のまぶしさは軽減できます。
しかし実際には、
紫外線カット(UVカット)機能がついた透明なクリアレンズの方が目には優しい
ということになります!
大切なので繰り返しますが、遮光眼鏡やサングラスを選ぶ際、紫外線カット(UVカット)機能は必須です。
さらに、まぶしさも軽減したい場合、実際にレンズを試して自分に合ったカラーを選択してくださいね!
まとめ|目のストレスが減る遮光眼鏡やサングラス選びを!
記事のまとめ
- 遮光眼鏡の特徴は3つ
- 人がまぶしいと感じる光のみをカット
- サングラスのように暗くなりすぎない
- コントラストを高めてくれる(明暗の差がない)
- 遮光眼鏡の種類医療用と作業用の2種類
- 遮光眼鏡とサングラスの違いは3つ
- 眩しさのみカットで暗くならない
- サングラスより性能と品質が高い
- 補装具購入費補助を受けられる
- 遮光眼鏡のデメリットは大きく2つ
- サングラスよりも見た目が気になる
- 色覚異常が生じる場合がある
ということで今回は、遮光眼鏡の特徴と種類、サングラスの違い、それぞれのメリットとデメリットについてご紹介しました!
遮光眼鏡やサングラスを選ぶ際の1番のポイントは、
自分がストレスを感じず生活できるコトです。
まぶしさが酷く遮光眼鏡が必須な方もいらっしゃれば、外出だけサングラスがあれば十分という方もいらっしゃるはず。
もし、どちらを購入するかで悩んでいる場合は「自分がストレスなく生活できるのはどちらか」を大切に選択してくださいね!
自分は、遮光眼鏡ではなくサングラスを使っているので、反射する光などに対しては、帽子を併用しまぶしさを軽減しています!
個人的にはレイバンのサングラスが好きで、その日の目の状態や天候などに応じてサングラスを変えて楽しめているのも気に入っていますね。
部屋の中では電気の明るさを調整して生活しているので、特に問題なくストレスもありません!
1番のお気に入りは紫外線の量によって色が変わる「調光レンズ」なんだよね!
写真上のグリーン系調光レンズが、今1番のお気に入りです↑
でも実は、自分が患っている網膜色素変性症は、紫外線対策に効果はないと言われているですよね(汗)
新しい考え方で治療しようとしている医師たちは、紫外線を恐れさせるようなことはあまり言いません。海辺や雪山など、強い紫外線を長時間浴びるような環境では遮光した方がいい、夏場もまぶしいでしょうから見やすくなる遮光眼鏡をしたらどうですか、という程度です。
出典元:JRPS岡山県支部 – 日本網膜色素変性症協会
同じく、緑内障の予防や進行悪化にも、紫外線との直接的な関係はないと言われています(汗)
え!?じゃぁ紫外線対策なんてしなくていいじゃん!
って思いますよね?
でも実は、目の病気の中には、紫外線によって失明に繋がる病気もあるので、網膜色素変性症でも緑内障でも、後々後悔しない為には紫外線対策をした方が良いんですね!
詳細はこちらの記事にまとめています↓
遮光眼鏡やサングラスを購入する際は、この記事でお話しした注意点をしっかり押さえ、自分の目が最も楽なレンズ(眼鏡)を選んでくださいね。
それでは今回はこの辺で。
今日も自分にご褒美を!
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