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アラレぽ
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目に優しい話・おうち英語に関するブログを書いてます

その他、切迫早産・常位胎盤早期剝離での妊娠出産経験など、人生を変えた様々な体験をもとに、考えたこと、感じたこと、実際に行動したことなど、自由気ままに綴ってます

網膜色素変性症の夫と共に「心のゆとりと時間の大切さ」を伝えていきたいです!

2児の母|眼鏡歴20年|右目だけ緑内障予備軍

体験談|切迫早産・常位胎盤早期剝離で帝王切開せず経膣分娩した話①前編「大量出血から救急搬送編」

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「切迫早産・常位胎盤早期剝離ってなに?」
「常位胎盤早期剥離ってどれほど危険?」
「実際の体験談を知りたい」

アラレぽ

こんにちは、アラレぽです!

私は1人目の妊娠出産で、切迫早産・常位胎盤早期剝離を経験しました。

そこで今回は、赤ちゃんが早く産まれる危険性が高い「切迫早産」と、妊娠中に胎盤がはがれ母子ともに危険な状態となる「常位胎盤早期剝離」で、経膣分娩した体験について綴っています。

※内容は当時の状況をリアルに書いています。表現がきついと感じる方もいらっしゃると思うので、苦手な方はご遠慮ください。
※私は医療従事者ではありません。あくまでも個人の体験談となりますので、ご理解のほど宜しくお願い致します。

常位胎盤早期剝離(【早剥】ソウハク)は、妊娠中1番怖いと言われている病気で、漫画「コウノドリ」の2巻(前編)~と3巻(後編)でも描かれています。

漫画の中では、喫煙がやめられない妊婦さんが登場しますが、妊娠中の喫煙は胎児の発育に悪影響を与えるだけでなく、切迫早産、前期破水、常位胎盤早期剥離を起こしやすくするとも言われています。

気になる方はこちらから↓

アラレぽ

ちなみに私は喫煙などもしておらず、妊婦健診でもなんの問題もなく母子ともに順調な状態で、切迫早産、前期破水、常位胎盤早期剥離になりました。

それでは早速、1人目で経験した切迫早産と常位胎盤早期剥離の経験をお話します。


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目次

33週5日|お腹の張りに気づかず産休へ

当時私は、平日4~5時間だけスーパーでパート勤務をしていました。

もともと体力には自信がありましたが、立ち仕事なので足がむくんだり、疲れやすいなぁと感じることも多かったです。

ただこの頃は、お腹が張っているという感覚が全く分からなかったのを覚えています。

「お腹が張る」とは?

  • 妊娠中のお腹の張りは、子宮の筋肉が収縮によってお腹が硬くなっている状態のこと
    • 生理痛も陣痛もこの子宮の収縮が関係している
  • お腹が大きくなる妊娠中期頃から感じる妊婦さんが増える
  • 感じ方は1人1人それぞれ異なる

おなかが張るってどんな感じ?
おなかが張っているときの状態を聞くと、いろいろな言葉が返ってきます。妊娠初期のひとでは、「おなかがパンパン」「中で炭酸がふくらんでいるよう」「下腹部が重い」「便秘が1週間続いたようにかたい」。妊娠中期では、「子宮がキューとかたくなって、手で触ると子宮の形がわかる」「ふだんはフニャフニャなのに、バレーボールくらいのかたさになる」「風船がふくらんだみたい」「何かがきゅーっとしぼんでいく」。後期になると、「おなががカチカチ」「おなががピキーンと張りさけそう」「スイカのようにかたい」「石のようにカチンコチン」など。一言でおなかの張りといっても、張ったときの感じ方はさまざまです。

出典元:産婦人科佐藤クリニック|MaBy Club Vol.26|おなかが張るということ

私の場合は赤ちゃんが昼夜問わず良く動いていたので、

「蹴ってる?身体伸ばしてる?元気だな!」

と毎日思っていました。

アラレぽ

でも今思うと、カチカチとまではいかずとも、お腹は張っていたなぁと感じます。
私の場合は、なんだかお腹が突っ張っているようなぐーっと伸びているような感覚でした。

そんな当時の私の体調や妊娠経過(切迫早産と診断されるまでの身体の状態)はこんな感じでした。
※つわりや腰痛など、妊娠中のマイナートラブルは除いています

当時の体調と妊娠経過

  • 妊娠中の体重経過や血液検査に問題なし
  • 血圧正常値
  • 子宮頚管長は34㎜
  • 羊水の量、赤ちゃんの大きさ、週数相当
  • 浮腫(-)、尿蛋白(-)、尿糖(-)(※全てマイナス)
  • 常位胎盤早期剝離に要注意と言われている下記のような症状は1つもなし
    • 妊娠高血圧症候群
    • 子宮筋腫
    • 高血圧
    • 喫煙
    • 子宮内感染(絨毛膜羊膜炎)
    • 転倒してお腹を強く打ったなど
アラレぽ

マイナートラブル以外で体調が悪くなることは1度もなかったので、特に大きな心配もせず、残っていた有給も使い早めの産休に入りました。

34週0日|夜間お腹の張りを感じるように

お腹が大きくなるにつれ胃が圧迫され、胸焼けのような状態が増えましたが、産休に入り足の浮腫みがかなり楽になりました。

でもちょうどこの頃から、夜になると少しお腹が張るような感覚が増えましね。

カチカチに張ることはありませんでしたが、少しだけ痛みを感じることもありました。

アラレぽ

この頃の痛みは生理痛よりも軽く、出血や破水などの症状もなかったので、4日後の健診時に病院で伝えればいいかな?といった程度でした。

34週4日|切迫早産と診断され自宅安静

お腹の張りを感じ始めてから4日後、妊婦健診へ行きました。

この日も体調は良く、妊娠経過も特に問題なく順調でした。

しかし、子宮頚管長が34㎜から23㎜に。

子宮頚管長とは?

子宮の入り口の長さのこと

子宮の入り口の長さを子宮頸管長といいます。子宮頸管長がなぜ短くなるかはわかっていませんが、子宮頸管長が短いと早産のリスクが高いことはわかっています。妊娠24週での子宮頸管長の平均は約35mmで、25mm未満の場合早産となるリスクは約6倍、13mm以下では約14倍といわれています1)。

参考文献
Iams JD, Goldenberg RL, Meis PJ, et al : The length of the cervix and the risk of spontaneous premature delivery. National Institute of Child Health and Human Development Maternal Fetal Medicine Unit Network. N Engl J Med 1996 ; 334(9) : 567-72.

出典元:国立成育医療研究センター|早産外来

子宮頚管長の長さを確認したあと先生から、

お腹の張りを感じる?

という質問をされたので、夜間お腹の張りを感じることがある旨を伝えたところ、ノンストレステスト(NST)という検査をすることになりました。

ノンストレステスト(NST)とは?

  • 陣痛などのストレスがない状態で赤ちゃんの状態をみる検査
  • お母さんのお腹の張りと赤ちゃんの心拍を確認するセンサーを装着して行う

ノンストレステスト(NST)とは陣痛などのストレスがない状態で行われる赤ちゃんの状態をみる検査のことです。妊娠後期になるとおなかに分娩監視装置をつけてストレスのない状態でおなかの中の赤ちゃんの様子を確認し、お母さんが出産を迎える準備ができているかどうかを見極める検査です。検査を行う時期は医療機関によって異なりますが、概ね妊娠36週以降に行われます。またこの検査はすべての妊婦さんが受けるものではなく、病院の方針や、過期妊娠、ハイリスク妊娠の場合など、医師の判断によって実施するかが決定されます。

出典元:産科医療研究ネット|Q ノンストレステスト(NST)って?

検査の結果、10分~15分間隔で小さな張りがあることがわり、切迫早産の可能性が高いという診断で自宅安静となりました。

アラレぽ

あくまで「小さなお腹の張り」でしたが、10分間隔って陣痛の間隔と同じ位なんですよね(汗)
カチカチにお腹が張っていたわけではありませんでしたが、流石に焦りました。

先生と助産師さんいわく、

赤ちゃんが本当に良く動いている(NSTの間ほぼずっと動いていた)のでその影響もあるかもしれない。

とのことでしたが、とにかく経過観察が必要な為、2日後診察へくるよう指示がありました。

その後下記のような説明を受け帰宅しました。

  • 子宮頚管長が短くお腹が張っている状態の為、帰宅後はトイレで起きる以外全て寝て過ごすこと
  • これ以上、子宮頚管長が短くなったら即入院
  • お腹の張り止め薬(子宮収縮抑制薬:リトドリン塩酸塩錠)を処方
  • 35週以降であれば、いつ産まれても大丈夫(とはいえ発育など個人差があるのでなるべく長くお腹に赤ちゃんがいてくれたほうが良い)
  • 35週未満だと今の病院では出産が難しいので大学病院へ転院することになる
アラレぽ

今後、診察への往復は車で来るよう指示がありましたが、我が家は車を所持していなかったので、徒歩からバス移動となりました。

34週6日|子宮頚管長が回復するもお腹の張りはおさまらず

切迫早産と診断されてから2日間、ほぼ動かず寝ながら安静に過ごしました。

2日後の診察は土曜日で混んでいたこともあり、座りながら1時間以上待つことに。

しかし、お腹が今までにない程張り苦しいと思う状態になってしまいました。

アラレぽ

しばらく我慢していたのですが、座ってだと耐えられない状態になってしまったので、受付で事情を説明し診察室のベッドで横になりながら順番を待ちました。
ですが正直この後から張りを強く感じるようになったので、もう少し早く相談していればよかったと今後悔しています。

診察では、お腹の張りが続いているものの、子宮頚管長が24㎜から27㎜に回復しているとのことでした。

※詳しくは下記「子宮頚管長の回復について聞いた話」にも書いていますが、先生いわく「子宮頚管長は伸びたりするものではない(子宮頚管を長くする方法はないし医学的な論文もない)」とのことです

この日は診察と内診の他にNSTも行いましたが、お腹の張り具合についても、今のところ張り止めが効いているようだったので、入院の可能性は一時なくなりました。

ただし、このまま経過観察は必要とのことで、引き続き薬を飲みながら自宅安静で、3日後にある妊婦健診で再診察となりました。

子宮頚管長の回復について聞いた話

  • 子宮頸管長が早期のうちに短くなる理由は、子宮頚管部分が柔らかくなっているからとのこと(お腹が張って子宮頚管長に圧がかかり耐えきれていない状態)
  • 子宮収縮が和らげば、一時的に子宮頸管長が伸びたように感じるが、子宮収縮が強くなればまた短くなってしまうので引き続き安静が必要
  • ただし、計測時の測り方やお腹の張りなどが理由で、短く計測されることもあるそうなので経過観察がとても重要

35週2日①|この日の診察が最後の妊婦健診に

引き続き張り止めを飲みながら、ほぼ動かず自宅安静で過ごし、3日後妊婦健診・再診察へ。

この日は体調も良く、3日前の診察時程お腹の張りもなかったので、穏やかな妊婦健診を受けられました。

週数相当の妊婦検査も受け、子宮頚管長も27㎜から28㎜に回復

アラレぽ

エコーなど基本的な内診も全く問題なく、赤ちゃんの心拍もしっかり聞こえていたので、かなり安心したのを覚えています。

ただし油断はできないので、張り止めを追加で処方してもらい引き続き自宅安静。

次回は、1週間後の妊婦健診ということで帰宅しました。

35週2日②|帰宅後「パンッ」と大きな音と出血

帰宅後、少しお腹が張っているような感覚があったので横になりながら、その日の健診内容を夫に連絡しました。

その後昼食を済ませ、また横になって安静にしていたところ、急に「パンッ」と大きな音が部屋に響きました。

「えっ!?何の音?お腹から聞こえたような。。。」

と思いながらトイレへ行くと、結構な量の出血がありました。

アラレぽ

「これはやばい」と肌で感じましたね。
生理のような経血色ではなく、完全に真っ赤な血で「絶対におしるしとは違う」といった印象でした。

至急夫へ電話し、その後病院へ連絡。

  1. 今のところお腹の痛みはない
  2. かなりの量の出血があった
  3. いつもと同じようなお腹の張りがある

と、現状を伝えると、

一度診察しましょう。今すぐ病院に来れますか?
これまでの経過から入院の可能性も高いので、もし入院用のセットなど荷物の準備が出来ていたら一緒に持ってきてほしいのですが、付き添いはいますか?

と言われました。

我が家の場合は両家とも実家が遠く、夫も緊急で帰ってきたとしてもあと2時間程はかかるので、タクシーで1人で行く旨を伝えると、

わかりました。
荷物などは後で持ってきてもらっても大丈夫なので、なるべく早くとにかく気をつけて病院へいらしてくださいね。

と言われ電話を切りました。

アラレぽ

実は切迫早産と診断された日に陣痛バックと入院バックを準備していたので、すぐ病院へ向かうことが出来ました。
自分で言うのもなんですが、これはファインプレーだったなぁと思っています。

35週2日③|陣痛タクシーで病院へ

まず、事前に登録していた陣痛タクシーへ連絡をしました。

陣痛タクシーという名前だけあって、やり取りがとてもスムーズでした。

アラレぽ

通常のタクシーと違う点は、名前や生年月日、出産予定の病院名などを事前に登録しておけるところです。
今回のような緊急事態でも焦らず対応してくれ、先ほど同様事前に登録しておいて良かったなぁと思いました。

陣痛タクシーへ連絡した時に聞かれたことは下記のとおりです。

陣痛タクシーで聞かれたこと

  • 現在の状況
  • 陣痛タクシーには登録済みか
  • 名前と生年月日の確認
  • 電話番号と住所の確認
  • 行く先の病院名の確認
  • 同伴者はいるか
  • 荷物などはあるか
  • 手伝いは必要か など
アラレぽ

私の場合は出血があったため、「もしかすると破水している可能性もあるので、大き目のタオルも一緒に準備してください」と、言われました。

トイレに行きたかったのですが、出血を見るのが怖くそのまま待機していました。

待つこと10分、ドライバーの男性の方から到着したと電話連絡があったので、陣痛バックと入院バックを積んで、そのまま病院へ向かいました。

35週2日④|大量の出血と共に緊張感が走る処置室

病院へ到着後、すぐに処置室へ通され横になり診察が始まりました。

しかし、診察開始直後その場で大量出血となり、処置室は一気に緊張に包まれました。

先生は、

アラレぽさん、かなり危険な状況かもしれないので、すぐに確認しますね。

と、一言。

アラレぽ

危険という言葉を聞いて血の気が引きましたが、私に出来ることは何もなくただ待つだけでした。

先生には、帰宅後何が起こったかなど、詳しく聞かせてほしいとのことで、点滴の処置を受けながら状況を説明しました。

その中で、お腹の痛みがあるかを聞かれたので、「そういえば、さっきよりも生理痛のようなお腹の痛み(鈍痛)がある」と伝えると、

お腹痛いか。。。
アラレぽさん。
まず今、赤ちゃんの状態は元気です!
でもお腹の痛みにこの出血量だと、胎盤が剥がれている可能性が高く、救急搬送になりそうです。

とのこと。

アラレぽ

「赤ちゃんの状態は元気です!」の一言に安心したのもつかの間。
一気に不安が募りました。

35週2日⑤|切迫早産・常位胎盤早期剝離で救急搬送

検査の結果、心拍や羊水量などに異常はなく赤ちゃんはとっても元気な状態でした。

しかし、破水、お腹の痛み、出血量から常位胎盤早期剝離の可能性が高いということで救急搬送が決定。

待つこと数分、タンカーの乗せられ救急車へ移動しましたが、受け入れ先の大学病院とのやり取りに少し時間がかかっているようでした。

実はこの時、投与した点滴の影響で私の体温が39度に急上昇。

後から聞いた話だと、コロナ禍で感染対策等がかなり厳重だった為、患者の受け入れ態勢が整うまでに通常よりも時間がかかったとのこと。

アラレぽ

一刻を争う状態だったので、救急車内は緊迫感に包まれていました。
しかし、たまたまうまく搬送先の周産期医療センターと連携がとれたそうで、予定より早く状況が整ったのは本当に運が良かったです。

受け入れ先の病院までは早くても約15分~20分。

その間救急隊員の方から、こんな言葉を言われました。

アラレぽさん、落ち着いて聞いてくださいね。正直母子ともに非常に危険な状態です。」

ドキッとしました。

アラレぽ

この時初めて、自分の危機的状況を実感しました。

そんな中、一緒に同乗してくれた担当医の先生にこんな一言をかけてもらえました。

初めてなのに不安だよね。
でも私も一緒に行くから大丈夫。
赤ちゃんも今は元気だから。

この言葉に心が救われ、

アラレぽ

とにかく赤ちゃんが大丈夫ならなんでもいいです、お願いします。

と、出血と発熱で意識が少し朦朧としながら呟いたのを覚えています。


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35週2日⑥|救急車の中で感じた母子手帳の大切さ

不安と緊張に包まれた救急車の中はとても時間が長く感じましたが、その間に何とか夫へ救急搬送になった旨を連絡しました。

しかし、詳しいことはわからず、意識も朦朧としていて頭が回りません。

そんな時、私が母子手帳に書き込んでいた情報をもとに、救急隊の方や担当医の先生が今の状態を夫へ連絡してくれたりと、迅速に対応して下さり安心しました。

アラレぽ

この時私は、母子手帳の大切さを心から感じました。
まさに、母と子の命綱だなと。
ちゃんと記載していて本当に良かったです!

35週2日⑦|救急搬送先で待っていた18人の先生と質問の嵐

病院へ到着後、すぐオペ室に運ばれました。

そこで待っていたのは18人の先生方や助産師さん。

病院へ着く頃には薬の効果か熱も下がり少し楽になっていた為、思わず人数を数えてしまったのですが、あまりの人の多さにびっくりしました。

アラレぽ

どうやら、産婦人科の先生、麻酔科医の先生、新生児科の先生、助産師さんに看護師さん、各分野の先生方が集まっていたとのこと。
帝王切開の場合はこのくらいの人数が集まることはよくあるそうです。

そんな時間もつかの間、1人の先生に、

今から急いで詳しい検査をしますが、もしかしたら今すぐ緊急帝王切開になるかもしれません。
一刻を争ってます。

と、告げられ私は、

アラレぽ

わかりました、宜しくお願いします。

とだけ答えました。

そのあとは、ただひたすら検査と処置をされながら、検温、献血、点滴。

そして、聖徳太子になったかのように、いろいろな方向から同時にされる質問に答え続け、寝た状態のまま1つ1つに承諾のサインを書いていきました。

アラレぽ

多分20枚位はあったと思います(汗)

それから程なくして、夫が病院へ到着。

コロナ禍だったため、オペ室の外でひと通り状況を説明されたあと、やっと会うことができました。

「大丈夫?」

と、今にも泣きそうで心配そうな夫に、

「私は大丈夫。赤ちゃんも今のところ元気みたい。」

と、話すと少し落ち着いた様子でした。

しかし、1人の執刀医の先生が来て、夫はある事実を告げられます。

35週2日⑧|どちらの命を優先しますか?

「お母さんと赤ちゃんどちらの命を優先しますか?」

これが、寝ている私の横で夫が先生から告げられた事実でした。

「苦しい決断になりますが一刻を争う状況の為、今聞いておかなければなりません。」

その言葉に一瞬戸惑い涙を堪えながら夫は一言振り絞りました。

「奥さん優先でお願いします。」

その言葉を聞いた私も涙が溢れてきました。

アラレぽ

まさかこんな決断をしなければならない日が来るなんて思ってもいませんでした。

その数分後、

全ての検査が終わりましたので、現況と今後について説明します。

と、先生から声がかかりました。

35週2日⑨|常位胎盤早期剥離での経膣分娩が決定

全ての検査が終わり、先生から現時点での状態と今後について詳しく話を伺いました。

アラレぽ

話をまとめるとこんな感じです↓

現状と今後について

  • 今現在、常位胎盤早期剥離であることは間違いない
  • 幸いにも胎盤が全て剥がれていない状態で出血が止まっている
  • 母体の心拍、血圧、呼吸は全て安定
  • 赤ちゃんの状態も安定していて呼吸や羊水量も問題ない
  • 以上の事から現状では経膣分娩でのお産を目指す
  • ただし胎盤が一部ついている(いつ剥がれるかわからない)危険な状態の為気は抜けない
  • 破水もしているため感染症の心配があり48時間以内には出産することになる
  • 破水によってあと数時間で陣痛も起こるはず
  • ただし初妊婦の場合子宮口が開きずらく時間がかかる可能性も高い
  • うまくお産が進まなかったときや母子ともに状況が少しでも悪くなった場合は緊急帝王切開となる

依然として危険な状態であることには変わりませんでしたが、母子ともに安定していると言われ心底ホッとしました。

ただし、出産までには48時間というリミットがあること。

そして、いつまた胎盤が剥がれるかわからない危機的状態であることには変わらず、不安と緊張は続きました。

アラレぽ

正直「こんな不安な状態が続くなら帝王切開で今すぐ産みたい」という気持ちでいっぱいでしたが、経膣分娩ができるほど私と赤ちゃんの状態が安定していた為、陣痛が来るのを待つしかありませんでした。

不安と緊張の中、

後編「タイムリミット48時間の出産編」へ続きます↓

後編「タイムリミット48時間の出産編」


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